


大通寺は、真宗大谷派の長浜別院で、湖北の人々に長浜の御坊さんと親しまれている。表参道に立つとひときわ目立つ立派な山門が目に入ってくる=写真(1)。地元の人たちの寄付をうけ、1841年、33年の歳月をかけて完成した。山門をくぐると、どっしりとした本堂が見える。
同寺には江戸時代中期に作られた庭園が三つあり、いずれも国や市の名勝に指定されている。含山軒庭園=写真(2)=は枯山水の庭で、伊吹山を借景に取り入れた庭のため、その名が付けられた。右手前にあるのが亀島、その左奥に鶴島を配して、その奥の刈り込みに枯滝がある。刈り込みの間に伊吹山が見え、そこから枯滝へと水が流れる趣向だが、この日は残念ながら伊吹山は見えなかった。
蘭亭庭園=写真(3)=は池泉鑑賞式。築山や、やや高くした滝石組、太鼓橋があり、池中に岩島が二つ浮かべてある。松や梅の木々があり、優雅な雰囲気の庭だ。蘭亭には障壁画・蘭亭曲水宴図(伝円山応挙画)=写真(4)=があり、合わせて見ると味わい深い。
もう一つの庭園は旧学問所庭園で池泉回遊式。含山軒庭園の裏合わせにあり、緑が茂った落ち着きのある名園だ。
庭を清掃する時には多くの門徒が奉仕で参加する。「みなさんのお力で庭が美しく保たれていてありがたいことです」と寺では話していた。
午前9時〜午後4時半。500円。年末年始(12月30日〜1月4日)休み。問い合わせは(0749・62・0054)へ。