更新日:2008年6月25日
Vol.242:日本庭園(1)大池寺(甲賀市水口町名坂)

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白砂にサツキの大刈り込み

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 東海道五十三次の50番目の宿場町として栄えた、水口。市街地の北にある臨済宗の古刹、大池寺=写真(1)=を訪れた。歴史は古く、天平時代に行基がため池を作った際に本堂を建てたのが始まりとされる。
 江戸時代前期、水口城の作事奉行をつとめた小堀遠州が作庭したと伝えられるのが「蓬莱庭園」。白砂と石などを配置して作る禅宗特有の枯山水様式で、書院の前にサツキのダイナミックな大刈り込みが広がる=写真(2)。白砂は海を、中央のサツキは七福神の乗った宝船、後部のうねった刈り込みは大波小波を表しているそうだ。「大海原に浮かぶ宝船、ということになっているが、自由に連想して楽しんでいい。仏様の手など、見る人の心の状態などによっていろいろなものに見える」と同寺13代住職の清水寿晴さん。鑑賞者の心の豊かさが求められそうだ。
 サツキは赤、白、ピンク色などが混植されていて、訪れたときは散りぎわだった。代々、住職がサツキの刈り込みをする習わしとなっており、今年は25日ごろ住職自身による「大刈り込み」が行われる。刈り取った直後は茶色い茎があらわになり、7月になると「土用芽」とよばれるみずみずしい新芽が伸びてくるそうだ。美しい庭園を鑑賞しながらお抹茶=写真(3)=をいただき、心やすらぐひとときを味わえた。
 同寺は龍護山南側のふもとに2000坪の敷地を有する。「心」の形に並ぶように見えるという四つの池のスイレンが見頃を迎えており、周囲の散策路を歩いて緑を楽しむのもいい。

 近江鉄道水口城南駅からタクシー5分。午前9時〜午後5時。拝観料400円。お抹茶(菓子つき)は300円。問い合わせは(0748・62・0396)へ。

※この記事は、朝日新聞読者にお届けしている「あいあいAI 」(滋賀)に掲載されたものの転載です。

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