「大奥」撮影時の様子=2006年10月、玄宮園で(滋賀ロケーションオフィス提供) テレビドラマとして放映されたほか、昨年12月に正月向け映画として公開された「大奥」。将軍の正室や側室の住居であった江戸時代の大奥を舞台に、権力が絡みあう複雑な人間模様が描かれ人気を集めたシリーズだ。このロケも、県内各地で行われた。
中心的な舞台となったのが、彦根だ。美しい三層の天守をいただく彦根城は、これまでも数々の時代劇のロケ地に使われている。映画「大奥」では江戸城に見立てられ、1600年代に井伊直興が造営した大名庭園、玄宮園では女優が集合して、野点(のだて)のシーンが撮影された。撮影に居合わせた滋賀ロケーションオフィスのスタッフによると、色とりどりの豪華な着物を身にまとった女優が集合し、華やかであったという。
紅葉のシーズンを迎え、色づく庭園を訪れた。池を中心に島が配置され、九つの橋がかけられている。観光客らは橋の上に立ち止まり、雄大な天守の姿に見入っていた=写真2。
玄宮園を見学して堀端に出ると、屋形船に乗りませんか、と声をかけられた。今年3月にNPO法人小江戸彦根が運営を始めたという。船頭の一人、団朋希さん(27)は「城下町彦根を盛り上げるために始めました。お堀からの景色はまた格別です」。彦根城の周辺ではロケが頻繁に行われているそうで、俳優や女優によく出会うそうである。
滋賀ロケーションオフィスでは、県内への映画やドラマのロケ誘致を行っている。代表の持田長三郎さんは「今後も、積極的に誘致していきたい。滋賀が舞台の映画が現れることを期待しています」と話していた。