更新日:2007年11月7日
Vol.220:ロケ地めぐり(1)憑神(近江八幡市)
写真1 写真2 写真3 地図

橋をかけ町並み生かし撮影

写真3▲「憑神」撮影時の様子=06年、八幡堀で。(滋賀ロケーションオフィス提供)

 今年6月に公開された話題作「憑神」。秋晴れの一日、撮影が行われた八幡堀界わいを歩いてみた。
 明治建築の白雲館前でバスを降りた。近くにある白雲橋も撮影に使われたポイントの一つだ=写真(1)。橋の手前から堀端に下り、水郷めぐりの小舟に導かれる様にのんびりとお堀に沿って西に向かう。建ち並ぶ昔ながらの家や蔵を眺めながら明治橋を過ぎると、見たことがある石段が目の前に現れ、映画のワンシーンがよみがえった=写真(2)。撮影は、ここに橋を設営しそのままの町並みを生かして行われたという。年間30本以上の撮影が行われる有名なロケ地の八幡堀だが、今までにない大がかりなセットに加えて主演が人気若手俳優ということもあり、「憑神」撮影時は観客の数も一段と多かったそうだ。
 街歩きに戻ると、「BIWAKOビエンナーレ2007」と書かれた張り紙を通りで目にした。現在旧市街一帯では、アートの力で町をよみがえらせようと、今は使われていない歴史ある町家や酒蔵など約16カ所を会場に地元や世界各地のアーティストによる展示やパフォーマンスを行う同芸術展を開催している=写真(3)は築約100年の喜多利邸で。
 「古いものを守ることにも熱心で、街の良さを理解してくれることにはとにかく協力的」と同市の観光物産協会主任の田中宏樹さんは話していた。古いものと新しいものを同じように受け入れる懐の深い街だ。

※「憑神」は浅田次郎原作、降旗康男脚本・監督作品(東映配給)。出演は妻夫木聡、西田敏行ほか。旧体制の崩壊していく幕末を舞台に若き侍の生き様を爽やかに描く。
問い合わせは、NPO法人エナジーフィールド事務局(0748・26・4398)

※この記事は、朝日新聞読者にお届けしている「あいあいAI 」(滋賀)に掲載されたものの転載です。

バックナンバーはこちら