更新日:2007年10月31日
Vol.219:工場見学(6)国立印刷局彦根工場(彦根市東沼波町)
写真1 写真2 地図

ガラス越しに見る紙幣印刷

写真3

 JR南彦根駅東口に降り立つと、「おさつ街道」の看板がある=写真(1)。きれいに舗装された道路を10分ぐらい北に歩くと、国立印刷局の建物が見えてきた=写真(2)。
 大蔵省、財務省の機関を経て2003年に独立行政法人となった印刷局は、言わずとしれた日本のお金を作るところだ。お金を作る機関には造幣局と印刷局の二つがあり、前者は五百円玉など貨幣を、後者は紙幣を作る。印刷局では他にも、パスポートや切手、政府刊行物などを印刷している。
 まず、資料展示室に。普段は何気なく利用しているお札には、偽造を防ぐための数多くの技術が詰め込まれている。印刷の原図、原版作りは職員による手書き、手彫りによるもので、息を呑むような細密な技術を必要とする。展示室にはそうした工程の紹介と、「持てますか?1億円」のコーナーがある。ガラスケースに入ったレプリカの札束は約10キロもある。両手で持ち上げることができた。
ビデオによる説明を受けた後、いよいよ印刷工場へ。撮影禁止なので、カメラや携帯の持ち込みはできない。見学者は、ガラス越しに印刷機=写真(3)=が稼動している状況をのぞく。ツンと、鼻をつくインクの匂いが漂う。特別に開発した日本製の大型印刷機が10台ほど並び、制服姿の職員が印刷物のチェックなどをしていた。
見学後には、質疑応答の時間があった。二千円札を最近見かけないのは、あまり使われないため近年は印刷されていないからだという。印刷された完成品は、日本銀行へ納められ、番号が登録されることで使用可能なお金に生まれ変わる。

■見学日は火、木曜の午前10時、午後1時。1回10〜50人程度で申し込む。申し込み、問い合わせは(0749・27・6004)へ。

※この記事は、朝日新聞読者にお届けしている「あいあいAI 」(滋賀)に掲載されたものの転載です。

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