更新日:2007年8月1日
Vol.209:テーマパーク編(2)甲賀流忍術屋敷(甲賀市)
写真1 写真2 地図

逃げて身守る忍者像浮かぶ

写真3

 約300年前、江戸時代の元禄期に建てられた建物が甲賀市甲南町竜法師で「甲賀流忍術屋敷」=写真1=として公開されている。当時53家あった甲賀忍者の筆頭、望月出雲守が居住しており、実際に忍者が住んでいた屋敷で現存しているのは全国でもここだけだという。
 庭がなにやら騒がしいのでのぞくと、学生たちが的に向かって手裏剣投げを楽しんでいた=写真2。鉄製のレプリカの手裏剣を、2メートル先の的にめがけて投げつける。記者も体験させてもらったら、4回目に的から外れた板の部分にぐさりとささった。
 屋敷には敵に見つからずに逃げるための縄ばしごや抜け道、敵を捕らえる落とし穴やどんでん返しなど、忍者アニメなどで見たことのある数々のカラクリがあるほか、衣装や手裏剣、縄ばしごなどの道具が展示されている。
 木でできた円形の器具=写真3、左下=は、有名な水グモだ。「これで本当に水の上を歩けると思いますか?」と案内してくれた福井實さん(77)。見学客は、一同腕組み。そう聞くからには、歩けないのでは…と思っていると、やはり「歩けません。ゲタとともに使う、一種の浮き具です」。腰のあたりで浮き輪のようにして使ったそうだ。
 「派手なアクションの忍者のイメージは、歌舞伎で忍者が役として出てくるようになったために作られた。忍術は逃げるのが目的。人を殺すわけではありません」と福井さん。忍者というと、とかく人間離れした技ばかり注目されがち。しかし実際には野良着を改良して目立たない服装をしていたなど、堅実に身を守ろうとしていた彼らの現実的な姿が浮かんできた。

■無休(年末年始を除く)。午前9時〜午後5時。
入場料は大人(中学生以上)600円、小学生300円。
手裏剣投げは5回200円。
問い合わせは(0748・86・2179)へ。

※この記事は、朝日新聞読者にお届けしている「あいあいAI 」(滋賀)に掲載されたものの転載です。

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