更新日:2007年7月11日
Vol.207:比叡山延暦寺居士林で座禅・写経
写真1 写真2 地図

企業の研修生らと1泊2日

写真3

  延暦7年(787年)、最澄によって創建された比叡山延暦寺。東塔、西塔、横川の3塔16谷からなり、全山が僧侶の修行場となっている。釈迦堂を中心とする西塔にある居士林=写真1=は一般に開放された修行道場で、今回、新人研修の一環として大阪から参加した企業グループと個人参加者らの1泊2日の研修に加わった。
 午後3時に入所、日程の説明などを受けた後、釈迦堂に移動して座禅止観に入る=写真2。よく「座禅」という言葉を耳にするが、自我の心を止(とど)め、改めて観察する意味から、天台宗では「座禅止観」と呼ばれている。両脚を組む結跏趺坐(けっかふざ)が正式な座法とされるが、初心者は半跏(はんか)でもよく、お尻と両ひざの3面で体がぐらつかないように支えるのがポイント。手は定印(じょういん)。ゆっくりとした呼吸に整え、半眼で心を落ち着かせていく。無理に無心にしようとせず、力を抜いて呼吸の数を数えるのがよいという。「己を振り返り、見つめ直すことが大切です」と行監の叡南覚雄さん(40)。

 精進料理の夕食、講話、入浴を済ませ、午後9時に就寝。起床は朝5時。座禅止観、最澄の廟所(びょうしょ)・浄土院参拝、朝食の後、写経に移る。経を写す前には、塗香(ずこう)を舌で舐(な)め、体に塗って体の内外から身を清める。墨をすり、心が落ち着いたら、般若心経を一字一字丁寧に写していく=写真3。筆を進めるにつれ、心が集中した。
 法話を和やかな雰囲気で聴き、昼食をとって午後1時に退所。所長の赤松光真さん(63)は「『一隅を照らす、これすなわち国宝なり』と、常に自分を見つめ直して歩んで欲しい」と話した。

■ 1泊2日は一般7350円、中高生6300円、小学生以下5250円。
日帰り研修は4200円(写経か座禅のいずれか)。
問い合わせは(077・578・0314)へ。

※この記事は、朝日新聞読者にお届けしている「あいあいAI 」(滋賀)に掲載されたものの転載です。

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