琵琶湖から流れ出る瀬田川は、宇治川、淀川と名を変えて大阪湾へと注いでいる。流路延長75キロメートルの先には、埋め立て地「舞洲(まいしま)」が位置し、ひときわ異彩を放つ建物があるという。早速、足を向けた。
大津から電車とバスを乗り継ぐこと約1時間半で、不可思議な煙突=写真1=が目に飛び込んでくる。大阪市環境局のゴミ処理施設「舞洲工場」=写真2=で、焼却は1日900トン、粗大ごみは170トンの処理能力を有している。艶(あで)やかな外観は、ウィーン出身の画家で自然との共存を図るエコロジストとしても名高いリーデンスライヒ・フンデルトヴァッサーがデザインしたもの。「技術、エコロジーと芸術の調和」をコンセプトに、建物が地域のシンボルとなるようにとの思いが込められ、2001年に完工した。
日に3回開かれている工場見学に、修学旅行で訪れたという金沢市立高尾台中学の3年生40人と参加。長野卓夫副工場長(52)らの案内で展示ルームへ。普段は舞洲工場の全容が見られる模型が展示されているのだが、下関市立美術館で開かれている「フンデルトヴァッサー展」に借り出されているとのこと。同氏が最初に手がけたウィーン市の「シュピッテラウ焼却工場」などの模型やデザイン画が並んでいた=写真3。次に「焼却のしくみと公害対策」を知る見学路へ。ゴミの投入から焼却、焼却灰、空気供給、焼却ガス・排水の処理、余熱利用までを順に回るのだが、ただ見て回るだけでなく、体験しながら学んだ=写真4。山本尭汰君(14)は「焼却工場のイメージとはまったく違い、驚いた」、能達哉君(14)は「体験を通じて理解ができた」と話していた。デザインは賛否両論ですが…と前置きする長野さんは「世界、全国各地から見学者が訪れますが、工場設備や建物への興味など、来場者の目的は様々。でも、工場に足を運んでもらうことで、少しでも「ゴミ」に目を向け、身近なことにつなげてもらえればうれしい」と話す。
同工場を後にし、向かいにそびえる下水処理場「舞洲スラッジセンター」へ。ここもフンデルトヴァッサーがデザインしている。敷地内の公園には「自然界には定規で引いたような直線がない」という同氏の意図が表れていた=写真5。
舞洲を離れ、ユニバーサルシティ駅すぐにある「大阪たこ焼きミュージアム」へ。くいだおれ大阪でも人気の高い5店舗が、1カ所に集結しているスポットだ=写真6。大阪の味を満喫した。
JR環状線「西九条」で桜島線に乗り換え、終点「桜島」下車。舞洲アクティブバスで「環境局前」。工場見学は月〜土曜(祝祭日除く)の午前10時、午後1、3時。所要時間約1時間半。要予約。無料。予約、問い合わせは(06・6463・4153)へ。。