UPDATE 2006年9月4日

Vol.176:醒井・地蔵川の梅花藻(米原市醒井)

水面に顔出す白い小さな花

 米原市醒井を流れる地蔵川では、清流に咲く梅花藻(ばいかも)の花が見頃を迎えている。今年は9月中旬でもきれいな花が見られそうだ。
 町の観光拠点「醒井水の宿駅(えき)」の小野徳蔵さん(61)の案内でJR醒ケ井駅を出て国道を越え、地蔵川へ。今は資料館になっている旧醒井郵便局に立ち寄ると、管理人のおじさんが「ここは大正時代の建物ですが、100メートルも行くと江戸時代の醒井になりますよ」と教えてくれた。資料館から1分ほど歩くと川に到着=写真1。居醒橋のたもとからのぞきこむと、透き通った水の中をマスが悠々と泳いでいた。川沿いをしばらく歩くと、スイカやラムネが冷やされているすぐそばに、梅花藻の白くかわいらしい小花=写真2が水面に顔を出しているのが見えた。「水中で咲くが、花粉を飛ばすためにこうして川面に出てきているんです」と小野さん。
 
 資料館の人の言葉通り、進むほど昔の雰囲気に近づく。古めかしい構えで全国的に珍しい問屋場、昭和初期から残る醒井公会堂など昔ながらの建物が並ぶ。問屋場のすぐ隣に明治初期からの料亭「本陣樋口山」がある。もとは醒井宿本陣があった場所で、店の入り口には大名が残した関札(せきふだ)がかかっている。マスの洗いや塩焼きが味わえる、一日限定20食の昼御膳(2000円)=写真3=を注文した。くせがなくさっぱりとしたおいしさが口いっぱいに広がり、醒井ならではの味を堪能した。
 
 帰り際、西行ゆかりの泉「西行水」に立ち寄ると水琴窟(くつ)があった。ひしゃくですくった水を石の間に注ぐと、鈴のような音が聞こえ、一段と涼しさが増した。

醒井水の宿駅(0749・54・8222)はJR醒ケ井駅を出てすぐ右手。本陣樋口山(0749・54・0016)は同駅から徒歩約15分。昼御膳は要予約。

※この記事は、朝日新聞読者にお届けしている
「あいあいAI 滋賀」に掲載されたものの転載です。


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