UPDATE 2006年8月9日

Vol.174:姉川の昔話を訪ねて(長浜市)

姉妹の竜が伊吹山を下った

 旧びわ町に伝わる昔話の舞台を自転車で訪ねようと、JR長浜駅に降り立った。駅近くで自転車を借り、まずは豊公園へ。夏は木々の木陰や池が心地よい=写真1。長浜駅構内で購入した「御出世あそばせ」(井筒屋/1100円)=写真2=を広げた。大河ドラマ「功名が辻」にちなんだ弁当で、今年いっぱいまでの限定品だ。紅白のご飯が特徴で、旬のおかずがバランス良く詰まっている。「縁結び箸(ばし)」という細かい演出もうれしい。
 
 昼食をすませて、いよいよサイクリングをスタート。豊公園は広くて少し迷ったが、琵琶湖を目印に公園を出て湖岸を走行した。風がさわやかで気持ち良い。
 土地の昔話に「姉川と妹川」がある。昔々、伊吹山に雨が降り続き、山のおなかがいまにも破れそうになってきた。近くに住む姉妹が山を心配して「エイッ」と伊吹山に飛び込んだ。すると2人は2匹の竜となり山を下った。初めは別々の道を行ったが、途中で妹竜が姉竜を恋しがり後を追って2匹が合流し、やがて琵琶湖へと沈んでいき、その道すじを水が流れていったという。この話から「姉川」の名が付いたそうだ。
 
 姉川が琵琶湖に注ぐ南浜町の水泳場では、伊吹山を背景に泳ぐ子供たちでいっぱいだった=写真3。近くには南浜観光ぶどう園も広がり、9月下旬までぶどう狩りが楽しめる。
 さらに川の上流へと自転車を進めた。妹川については諸説あるが、その一つ高時川との合流地点へやってきた=写真4。たくさんのシラサギがいてのどかな風景が広がっていた。近くには、2匹が落ち合ったことからか「落合」という地名がある。

井筒屋(0749・52・0006)。びわ南浜ぶどう生産組合(0749・72・4137)。

※この記事は、朝日新聞読者にお届けしている
「あいあいAI 滋賀」に掲載されたものの転載です。


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