|
|
|
|
 |
|
Vol.168:金蓮寺の蛇石・大神宮(多賀町大杉)
|
草履で磨くと翌日雨の伝説
|
|
「蛇石」の名に引かれ、多賀町の山奥にある金蓮寺(こんれんじ)に向かう。車を降り、頭の中で「蛇石、蛇石…」と唱えながら歩いていたためか、集落に差しかかったところで1m50ほどのヘビが現れた。「まさか蛇石のヘビが!?」。胸弾ませ、さらに奥へと足を踏み入れた。
犬上川支流の大杉川沿いを歩いていると、太鼓と鐘の音が聞こえてきた。足は自然と音の鳴る「大神宮」へ。5月4日は、五穀豊穣(ほうじょう)、仕事はじめを祈願する「春の例祭」の日。釜で沸かした湯に「洗米」「お神酒」を注ぎ入れ、ササに浸して祈祷(きとう)する湯立の祭り。湯をかぶると「頭が賢くなる」「病気をしない」と伝えられ、子どもからお年寄りまで「熱いっ」と身を縮めながらタップリと浴びていた=写真1。
|
 |
祭りで出会った集治恵一さん(68)に金蓮寺=写真2=まで案内してもらった。「ヘビだ!!」。石とわかっていても口に出てしまうほど、姿や形が似ている。「水にぬらすとよく見えますよ」と集治さん=写真3、4
住職の保滌(ほてき)祐尚さんによると、昔、寺の前を流れる川の中に「真冬に蛇が泳いでいる」と村人が発見し、寺まで運んだのだという。蛇の姿は、火成岩の一種の「湖東流紋岩」が出来る際に、有色鉱物が集結したものであることが調べでわかっている。だが、かつては草履で磨くと次の日が雨になるとの伝えで「雨乞(あまご)い石」と呼ばれ親しまれてきた。「地質学的なことより、こっちの方が浪漫がありますね」と蛇石の不思議な魅力を教えてくれた。 |
|
|
|
JR河瀬駅から湖国バスで大杉口下車。金蓮寺まで徒歩約20分。大神宮まではさらに約10分。
※この記事は、朝日新聞読者にお届けしている
「あいあいAI 滋賀」に掲載されたものの転載です。
ぶらりひとある記[バックナンバー]はこちら
|
Portions Copyright (C) 2006 The Asahi Family News.
|