UPDATE 2006年4月7日

Vol.162:甲良豊後守宗廣記念館(甲良町)


日光東照宮造営した宮大工

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 世界遺産に指定されている日光東照宮。この建築を取り仕切ったのは、甲良町出身の宮大工、甲良豊後守宗廣だった。生誕地の法養寺地区にある記念館を訪ねた。

 最寄りの河瀬駅からバスに乗り、役場前で降りると、すぐそばに宗廣像(写真1)があった。宗廣ゆかりの甲良神社を見て集落に入ると、江戸時代末期に建てられたというヨシぶき屋根の立派な館(写真2)が見えた。館長の川村幸三さん(75)が「記念館に改修する時は、昔のままの形を残しながら宗廣の作風を生かした造りにしようとしたみたいです」と話しながら、東照宮の写真や大工道具など1点1点を解説してくれた(写真3)。宗廣の器用さがうかがえる直筆の図面や絵画(複製)も展示してある。

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 館の資料によると、宗廣は1572年、甲良大工の名門家に生まれ、京都の建仁寺で修行を積んだ。家康の伏見邸や吉田神社などの造営の功績が認められ、慶長9年に32歳で江戸へ。作事方大棟梁(とうりょう)として江戸城天守閣や日光東照宮を完成させ、以来甲良家は10代にわたり幕府に重用された。


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 記念館の広間の柱は、同町横関にある元小学校、現町立図書館のものだったのを活用したものだ。町民の熱心な保存運動により図書館、資料館として生まれ変わったという。以前に図書館長を務めたという川村さんのすすめで、足をのばした。白壁がまぶしく、外観だけでも一見の価値がある。

 記念館と図書館のどちらからも、古き良き建物を大切にしたいという町の人々の気持ちが伝わってきた。 

記念館へはJR河瀬駅、近江鉄道尼子駅からバスで甲良町役場前下車、徒歩約10分。入館無料、事前に連絡が必要。同館から町立図書館へは徒歩約30分。
記念館についての問い合わせは、川村さん
TEL:0749(38)2979)へ。

※この記事は、朝日新聞読者にお届けしている
「あいあいAI 滋賀」に掲載されたものの転載です。


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