佐用町甲大木谷にある晴明塚は、巨木に囲まれ、現世から切り離されたような静寂の世界にたたずんでいる。地元の人の話では、あのジミー大西も来たことがあるとか。絵がうまくなる御利益でもあるの?と不思議だったが、晴明は博識で数々の奇跡を起こした伝説のある人。私もあやかろうと手を合わせた。晴明と道満が対決したという「やりとび橋」を過ぎ、乙大木谷にある道満塚へ。最近訪れる人が多いらしく、草はきれいに刈り取られていた。今にも崩れそうな石塔は心配になったが、眼前には「日本の棚田百選」に選ばれた棚田が広がり、陽光が降り注ぐ。景色は最高だ。
道満は播磨出身でありながら、地元で知る人は少ない。悪逆非道な人物としての伝承が多いが、かなりの実力を持つ陰陽師だったようだ。近くで作業をしていた男性の「正しい道満さんの姿を知りたいなあ」という言葉が印象的だった。ここから、殺された道満の首を洗ったという「おつけ場」までは、細い竹林道を歩いてすぐ。37年前の水害で崩れてしまったということで、想像していたよりもこぢんまりとしていた。
塚以外表示板はなく少々分かりにくいかもしれないが、地元の皆さんが親切に教えてくれる。どこも細く急な山道ばかりでUターンやカーブが危険な所もあり、車は路肩に止めて歩くなどの注意が必要だ。それでも、小難しいことは考えずに、自然を楽しみながらの歴史探訪ができることは間違いなし。
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