UPDATE 2001年 1月 4日 (木)
Vol.4

晴明塚・道満塚(佐用市)
 
 



 古代中国の陰陽五行説に基づいて天文や占筮(せんぜい)を扱う陰陽道(おんみょうどう)。もののけが跋扈(ばっこ)した時代、その方術を用いて活躍した陰陽師の大家に、安倍晴明(あべのせいめい)と蘆屋道満(あしやどうまん)がいる。2人をまつった塚を訪ねてみた。


 
 佐用町甲大木谷にある晴明塚は、巨木に囲まれ、現世から切り離されたような静寂の世界にたたずんでいる。地元の人の話では、あのジミー大西も来たことがあるとか。絵がうまくなる御利益でもあるの?と不思議だったが、晴明は博識で数々の奇跡を起こした伝説のある人。私もあやかろうと手を合わせた。晴明と道満が対決したという「やりとび橋」を過ぎ、乙大木谷にある道満塚へ。最近訪れる人が多いらしく、草はきれいに刈り取られていた。今にも崩れそうな石塔は心配になったが、眼前には「日本の棚田百選」に選ばれた棚田が広がり、陽光が降り注ぐ。景色は最高だ。

 道満は播磨出身でありながら、地元で知る人は少ない。悪逆非道な人物としての伝承が多いが、かなりの実力を持つ陰陽師だったようだ。近くで作業をしていた男性の「正しい道満さんの姿を知りたいなあ」という言葉が印象的だった。ここから、殺された道満の首を洗ったという「おつけ場」までは、細い竹林道を歩いてすぐ。37年前の水害で崩れてしまったということで、想像していたよりもこぢんまりとしていた。

 塚以外表示板はなく少々分かりにくいかもしれないが、地元の皆さんが親切に教えてくれる。どこも細く急な山道ばかりでUターンやカーブが危険な所もあり、車は路肩に止めて歩くなどの注意が必要だ。それでも、小難しいことは考えずに、自然を楽しみながらの歴史探訪ができることは間違いなし。   


メモ
 
晴明塚・道満塚 JR姫新線佐用駅から徒歩約1時間。
佐用町企画振興室(TEL0790・82・0664)。

この記事は、兵庫県内の朝日新聞読者にお届けしている「あいあいAI姫路」に掲載されたものの転載です。

<ぶらりひとある記バックナンバー>
 
Vol.1 映画への熱い思い伝えて
 Vol.2 年齢重ねた巨木3本
 Vol.3 変形自転車楽しめSL雄姿も

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