更新日:2008年10月3日
Vol.266:HAT神戸(神戸市中央区)
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整備すすむ復興の象徴

 阪神大震災後、神戸の東部新都心として開発されたHAT神戸。大規模工場跡地などに高層住宅や、内外の公共施設、学校、公園などが整備され、復興のシンボルプロジェクトと位置づけられている。震災を忘れず後世に伝える「人と防災未来センター」や「県立美術館」などがある一帯を歩いた。
 HAT神戸は、JR神戸線より南で、生田川より東の約120ヘクタール。HATとは、Happy
Active Townの頭文字。土地がハッと変貌し、幸福で活気あふれる街になるようにと名付けられた。その一部にはかつて神戸製鋼や川崎製鉄の工場があった。
 JR灘駅から南へ歩いて10分。東西に延びるメーンストリート沿いにある県立美術館は、建築家の安藤忠雄さんが設計した。面積約27500平方メートル。地下1階、地上3階建て。展示物だけでなく、館自体に様々な見どころがある。屋外では「円形テラス」「海のデッキ」「風のデッキ」。海側にある階段広場を上がり、円形テラスへ行ったが、テラスというのは実は螺旋(らせん)階段(写真1)。その頭上が「海のデッキ」。さらにその上は、山と海を見渡せる「風のデッキ」。「建物自体を楽しんで」という仕掛けになっている。
 美術館の西にある「なぎさ公園」(約4.6ヘクタール)も安藤さんの設計(写真2)。緑が多く、海に面し、バスケットコートや、ベンチ、ステージなどがある。災害時には避難場所になる。
 「人と防災未来センター」は美術館から徒歩5分。「防災未来館」と「ひと未来館」に分かれている。「防災未来館」では2−4階が展示フロア。被害の実態や復興の様子を再現展示している(写真3)。入館すると最初が1.17シアター。大型映像と音響で震災を体験する。「ひと未来館」は命の尊さとともに、生きることの素晴らしさを体感する施設。「葉っぱのフレディ」などを上映している。
 周辺は公園や広場が多く開放的な雰囲気。海沿いには約2.5キロにわたって、幅約10メートルのハーバーウォークがあり(写真4)、ジョギングをする人や、子どもの遊ぶ姿が見られた。

■県立美術館(078・262・0901)。人と防災未来センター(078・262・5050)。両施設とも月曜休館(祝日の場合はその翌日)。

※この記事は、朝日新聞読者にお届けしている「あいあいAI 」(播州)に
掲載されたものの転載です。

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