更新日:2008年8月27日
Vol.261:神戸ワイナリー《農業公園》(神戸市西区)
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年300トンのブドウ使用

神戸ワイナリー《農業公園》(神戸市西区)

年300トンのブドウ使用

 かすかに秋の気配が感じられるようになり、ワインの新酒造りに向けてブドウの摘み取りが始まった神戸ワイナリー《農業公園》(写真1)を訪ねた。ブドウの栽培から醸造までを手がけ「神戸ワイン」のブランドで販売している。 
 公園の面積は約31ヘクタール。5カ所約2ヘクタールのブドウ園をはじめ、ワイン工場、熟成館、製品庫などがある。ワインミュージアムショップでは神戸ワインを展示、ワインの歴史などを紹介。同公園限定ワインを入手できる。多目的広場、緑地広場、バーベキュー場、陶芸館もあり、家族連れで楽しむことができる。また、同市西区にあった約180年前の農家が、民具農具館(写真2)として移築されており、日本の農具を展示している。公園への入園は無料、駐車料もいらない。
 市内の農業の活性化を目標に1984年、神戸市立農業公園としてスタートした。
 ブドウの収穫は8月中旬から9月下旬。今年は8月25日から始まった。公園内では、赤ワイン用のカベルネ・ソーヴィニヨン(写真3)、白ワイン用のシャルドネ、リースリングを栽培している。
 収穫されたブドウは、すぐに搾られ、ブドウジュースになる。その後、約1カ月かけて発酵させる。ここまでの過程を終えると、10月半ばには新酒として飲むことができる。
 新酒として飲まれるのは全体の10−20%。残りは熟成館にまわり貯蔵される。フランス産オークの樽(たる)で赤ワインは約6−12カ月、白ワインは金属製のタンクで約6カ月低温熟成する。地下の薄暗い部屋は、湿度80l、気温15−18度。熟成中の樽が約300個並んでいた。瓶詰めされ、さらに寝かせて味を調節する。
 同公園を管理運営している「神戸みのり公社」の丸山人士さんによると、720ミリリットル入りのボトルを1本作るのに約1キロのブドウを使う。今年の生産目標は30万本。市内の農家から買い入れる分を含め300トンのブドウが必要という。毎年の販売目標は40万本−50万本だが、これまでの備蓄があるので本数を減らした。
 神戸ワイン(写真4)はフルーティーな香りとエレガントで上品な味わいが特徴。その製造過程は、工場館と熟成館で見学することができる。

■神戸ワイナリー《農業公園》(078・991・3911)。9月下旬まで、ブドウの収穫、搾る作業も見学できる。作業日は天候によって変わるので、事前に問い合わせたほうがよい。

※この記事は、朝日新聞読者にお届けしている「あいあいAI 」(播州)に
掲載されたものの転載です。

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