


日本で最初にできた交通公園があると聞いて尼崎市の西武庫公園を訪ねた。園内に道路、信号機などを設け、子どもたちが遊びながら交通ルールやマナーを身につけることができる。
ボランティアが植えたヒマワリに迎えられ、西武庫公園(広さ7.2ヘクタール)に着くと、正面が交通公園。約2ヘクタールの敷地内に「模擬的な道路交通環境」を作りだしている。道路、標識、信号機……。模擬的とはいっても、実際に道路で使われているものと同じもので、違いは道路の幅が狭いくらい。自転車に乗ったり、手を上げて道路を渡る子どもたちを見かけた(写真1)。道路沿いには家やマンションをかたどった遊具や、踏切の警報機(写真2)もある。
交通公園での交通教室は、警察官や西武庫公園管理事務所の職員が指導する。受講者は管理棟2階で話を聞いたあと、足踏み式のゴーカート(3歳−小学校低学年)や自転車に乗り、正しい乗り方などを学ぶ。
07年度は、地元の保育園、幼稚園、小学校を中心に164団体、7830人が利用した。
交通教室が開かれていないときは、だれでも自由に遊ぶことができる。
母親、弟、妹と一緒に遊びに来ていた近くに住む青山大悟くん(5)は「交通教室を受けたことがある。面白かった」と自転車を上手にこいでいた。
西武庫公園は県立の都市公園。1963年に開園、交通公園も同時にオープンした。
交通公園の隣は、1区画10平方メートルの貸し花壇になっている(写真3)。1965年、都市の住民に、自然に親しんでもらおうと設置された。日本の「貸し農園」の皮切りという。50区画あり、1年契約で利用できる。料金は年間6800円。3年ごとに50区画全部の抽選をして利用者を決める。毎回、約80人の応募があるという。真ん中には公園のボランティアが世話している手入れの行き届いたバラの花壇がある。
交通公園そばの徒歩池では、子どもたちが水遊びをしていた。武庫川の伏流水を利用した池で、小さい子どもでも入れるくらい浅い。真ん中から噴水が出ており(写真4)、これからの季節、格好の遊び場となる。
■西武庫公園(06・6433・0412)。駐車場は普通車500円。