

篠山市で発見された丹波竜の化石(写真1)や、国内最古級の哺乳(ほにゅう)類の化石を展示して注目されている「県立人と自然の博物館」を訪ねた。
姫路から山陽自動車道を走って約1時間。神戸三田ICから5分で着く。建物は4階建て。地上に出ているのは4階部分だけ。その屋上は歩道になっていて人が通ることができる。1−3階は地下に隠れている。
1−3階が展示スペースで約4000平方メートル。5つのテーマに分けられ、1、2階は生物の進化の過程を、3階は兵庫の自然史を中心に見ていくことが出来る。
フロアスタッフによる展示室ツアー(約15分)が1階「共生の森」で開かれていたので参加した。熱帯雨林のボルネオのジャングルをまねた展示で、世界最大の花であるラフレシアや、食虫植物についてのクイズが出た。展示物を見るだけでは分からない内容が学べる。ボルネオ島からやってきたオランウータンの剥製(はくせい)も見ることができる。
同じフロアでは「生物の歴史」として、生命の誕生から人間の出現、マンモスの絶滅と人の進化との関係を展示。同博物館の目玉のひとつ、高さ3メートル、体長4メートルほどのアメリカマストドンの全身骨格標本(写真2)も展示されており、迫力に圧倒された。
博物館の隣にこの4月「ひとはく恐竜ラボ」が開館した。丹波竜が発掘された篠山層群から化石を取り出す過程を見学できる。石こうで固められて掘り出された土と岩の塊と、その塊の上半分の石こうを外したもの(写真3)などを展示している。化石をクリーニングする作業(写真4)も間近に見られた。
毎週日曜日の午後1時半からは、塊の取り出しやクリーニングなど一連の作業について研究員が解説する(約10分)。館内3階の「丹波の恐竜化石」コーナーと併せて見るといっそう分かりやすく、面白い。
また、国内最古級の哺乳類の化石を臨時展示している「篠山市の小型脊椎(せきつい)動物化石速報展」が29日まで、3階の企画展示室横で開かれている。
■県立人と自然の博物館(079・559・2001)。
月曜日休館。大人200円、大学・高校生150円、中・小学生100円。車は専用駐車場がないため、近隣の有料駐車場を利用する。展示室ツアーは毎日午後1時半から(土日祝は午前11時半から)。