1年間に世界で916億食売れるインスタントラーメン。その元祖「チキンラーメン」が生まれた大阪府池田市に「インスタントラーメン発明記念館」を訪ねた。日本を代表する発明品を通して、発明、発見の大切さを知って欲しいと、日清食品が運営する博物館だ。
阪急宝塚線の池田駅から歩いて10分ほど。2階建ての建物(写真(1))は広さ約3000平方メートル。1階には、第1、2展示室と喫茶コーナー、2階にはチキンラーメン手作り体験工房がある。
第1展示室でまず目に入るのが、小さな木造の小屋(写真(2))。ちょうど50年前、日清食品の創業者安藤百福がチキンラーメンの開発をした建物を再現した。広さ約10平方メートル。内部も半世紀前とほぼ同じ。麺(めん)を揚げた鍋や、製麺機などが当時そのままに置かれている。百福自身の監修という。ほかにも、誕生から現在の宇宙食ラーメンの開発までを、模型などを使って分かりやすく解説した「安藤百福とインスタントラーメン物語」や、日清食品の主な製品約800種類のパッケージの移り変わりを展示した「インスタントラーメン・トンネル」(写真(3))がある。
第2展示室の目玉は、「マイカップヌードル・ファクトリー」。自動販売機で購入したカップ(300円)にマジックでデザインをする。それからスープと具を選び、世界に1つだけのオリジナルカップヌードルを作る、という仕掛け。スープは4種類、具は11種類ある。ビニール包装されて完成するラーメンは、市販品そのもので面白い。ほかに、アニメとCGを使って開発秘話や製造工程などを紹介するドラマシアターや、世界で売られているラーメンなどの展示もある。
2階の工房(写真(4))では、実際に小麦粉から麺を作り、味付けをしてチキンラーメンを作ることができる。電話予約が必要で、3カ月前から受け付けているが、すぐに満員になってしまう人気という。
「発明や発見のヒントは、身近なところにある。そのことを知ってもらえたら」と、日清食品大阪広報部の安武雅之さん(32)は話していた。
インスタントラーメン発明記念館(072・752・3484)。入場無料。火曜休館。チキンラーメン手作り体験工房の予約は、専用ダイヤル(072・751・0825)で。中学生以上500円、小学生300円。月、火曜は休み。