更新日:2007年11月14日
Vol.226:千ヶ峰(多可町))
写真2 写真3 写真4 地図

開けた山頂、秋を満喫

写真1

  東播磨の最高峰千ヶ峰(せんがみね=1005メートル)。山の名は周辺に数多くの峰が群立していることに由来すると伝えられている。神河町側からも登れるが、今回は多可町側から頂上を目ざした。
 コースは3つ。峠まで車で行き、眺望のよい尾根道をたどる市原コース、雌滝(めんたき)、雄滝(おんたき)など三谷(みだに)渓谷の清流が見られる三谷コース、そして地元に伝わる七不思議の一部をたどる岩座神(いさりがみ)コース。
 三谷コースは、登山口から山頂まで約1時間半。杉林の中を進むが時折川の流れと交差しており、谷川の清流が疲れを癒やしてくれる。変化に富んだコースだが、途中地元の人が「心臓破りの坂」と呼ぶ急勾配(こうばい)がある。手をつきながら登りきると、岩座神コースとの分岐点に出た。ここで一服。
 分岐を過ぎてしばらく歩くと、林が途絶え、ササが増える。光が降り注ぐ明るい登山道脇にかれんなリンドウ(写真1)を見つけた。見上げるものは空のみ。最後の力を振り絞り、開けた山頂(写真2)に到着した。お弁当を食べる人、景色を眺める人ら、秋の山を満喫する人たちの姿が見られた。天気がよければ、明石海峡大橋を見ることも出来る。また西へ目をやると、色づき始めた山々が広がっていた(写真3)。
 帰りは分岐まで同じ道をたどり、そこから岩座神コースを下りた。杉林を進むが、岩座神地区に近づくにつれ、「七不思議」の言い伝えが残る珍しいものが目に入ってくる。木の中ほどから無数の枝を出す「千本杉」(写真4)。午前中は枝葉の勢いが旺盛で光沢があるが、午後になると勢いも光沢もなくなるという仁王門横の「しおれシキミ」。七不思議(他に「血石」「三本竹」「雨乞岩」「唐滝」「塔の石」)をめぐるコースもあり、そのマップは、岩座神地区にある案内板や情報ボックスに入っている。
 同地区には「日本の棚田100選」に選ばれた見事な景観の棚田が残っている。収穫はとっくに終わり、早くも冬支度が始まろうとしていた。

※この記事は、朝日新聞読者にお届けしている「あいあいAI 」(播州)に掲載されたものの転載です。

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