更新日:2007年11月7日
Vol.225:丹波並木道中央公園(篠山市)
写真2写真3地図

遊具おかず約7割が森林

写真1

  10月にオープンしたばかりの県立丹波並木道中央公園(篠山市西古佐)を訪ねた。総面積約71ヘクタールのうち、今回開園した約50ヘクタールの約7割は森林。丹波の森や里山の風景、暮らしをよみがえらせようと、県が地域の人たちの協力を得ながら整備してきた。園内は「やま」「さと」「のら・むら」3つのエリアに分かれており、それぞれ「森」「地域の歴史や生活文化」「丹波らしさ」についての学習や体験ができる。
 「さと」の「かやぶき民家」(旧中道邸、写真1)は同市大山新から移築した明治初めの庄屋宅。ここでは1日おきに、近くの茶園で摘まれた緑茶のサービスがある。民家前の高台で、弁当を広げている人たちを見かけた。ピクニックに来た近くのデイ・サービスの利用者だという。「見晴らしが素晴らしい」と眺めを満喫していた。帰りがけに会った近くに住む女性は「こんな所で1週間ぐらい住んでみたいわ」。
 並木道沿いには趣向を凝らした花壇などがズラリと並んでいた(写真2)。開園に合わせて開かれた「ひょうごフローラフェスタ」の名残だが、10月末で撤去された。新たに花壇を作る予定。またこのエリアには、園内の雑草や野菜くずを燃やして焼き灰を作る「灰屋(はんや)」があり(写真3)、焼き灰は公園内の棚田の肥料として活用する。
「やま」エリアの三釈迦山(318.2メートル)へも登ってみた。落ちたドングリを踏みながら、木漏れ日が降り注ぐ気持ちのよい登山道を歩いた。約15分で展望台へ到着。篠山市と丹波市の、のどかな風景が見渡せた(写真4)。「やま」エリアには、製材所と木工施設を併設する「森林活動センター」もある。イベントをする時に、間伐材を使い、虫かごや生活雑貨のほか暮らしに役立つものを作る体験を計画中。すでにここで作った手づくりのベンチがあちこちに置いてあった。
 山から下りて駐車場へ向かう途中、通りかかった広場で、親子がフリスビーをして遊んでいた。自由に走り回り、伸び伸び動く姿がとても楽しそうだった。
弁当を食べたり、おしゃべりしたり、散歩したり…。遊具がないこの公園は、大きな可能性を秘めているように感じた。

■県立丹波並木道中央公園(079・594・0990)。24日は収穫祭。午前10時半から、園内の棚田で取れた赤米入りの餅つき、わら細工や木工品の展示即売など。

※この記事は、朝日新聞読者にお届けしている「あいあいAI 」(播州)に掲載されたものの転載です。

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