

家族連れから一般登山者まで四季を通じて親しまれている六甲山。ルートはたくさんあるが、今回は有馬温泉を出発して紅葉谷を通り、六甲最高峰を目指した。
日本三古泉の一つとして知られる有馬温泉。温泉客でにぎわう街中を抜け、六甲有馬ロープウェーの有馬温泉駅へ。そばの駐車場に車をおいて、いざ出発。
紅葉谷道は1932年の六甲ケーブル開通にあわせて整備された。周囲の紅葉の美しさから「紅葉谷」と名付けられたといわれる。取材した日は、黄や赤に色づき始めた葉はまだわずか。鳥のさえずりを聞きながら、ドングリや栗のいがが落ちている道を歩いた。途中には七曲滝や百間滝などがあり、厳寒期には凍結した姿が見られる。
登り始めて約1時間半。極楽茶屋跡に着いた。疲れた人は、ここから約15分の六甲山頂駅から、ロープウェー(写真1)で有馬温泉駅に下るのもいい。今年の紅葉の見ごろは11月上旬ごろの見込み。ゴンドラから眼下に見る紅葉は一味違う趣だろう。山頂駅へ行くまでには六甲ガーデンテラスがあり、阪神間の景色を楽しんだり、食事や買い物をしたりすることもできる。
足に自信がある人は、さらに六甲最高峰(931メートル=写真2)を目指そう。車道と交差する場所もあるので、注意が必要。アップダウンを繰り返し歩くこと約40分。開けた頂上では、満開のススキが出迎えてくれた(写真3)。
帰りは江戸時代、海側から有馬温泉に魚を運ぶために使われたという魚屋(ととや)道を下りた。馬や駕籠(かご)が通ったという道は幅が広く、紅葉谷とは違う風景が楽しめた(写真4)。
汗を流したい人には、日帰り湯をお薦めしたい。鉄分が多い「金の湯」、炭酸泉とラジウム泉の「銀の湯」が有名だが、駐車場から近い「かんぽの宿有馬」も利用できる。自家源泉の金泉につかってみた。山歩きの疲れが癒やされ、編集室がある姫路に帰るまで体がぽかぽかしていた。
■六甲有馬ロープウェー(078・891・0031)。片道大人980円、子ども490円。20分間隔の運行。増便あり
■かんぽの宿有馬(078・904・0951)。入浴料金は平日大人700円、子ども(6−11歳)350円。日、祝、特定日は大人1000円、子ども700円。日帰り湯の受け付けは午後8時まで。