更新日:2007年10月24日
Vol.223:加古原栗園と大撫山の朝霧(佐用町)
写真2写真4

幻想的眺め一見の価値

写真3

 食欲の秋。食べるだけではもの足りない、という人は栗拾いはいかが?佐用町には県内でも最大級の栗園があると聞き、早速訪ねた。
その栗園は佐用町福沢の加古原栗園。中に入ると、朝から拾っていたという太子町の女性2人に出会った。栗おこわにしたり、冷凍して正月の料理に使ったり…。「ここの栗は大きいし、おいしい」。2人は、5年ほど前から毎年来ているという。自分たちで拾った栗を袋に詰め(写真1)、「来年もまた来ます」。
加古原廣司さん(84)夫妻が経営している。近くの人たちに手伝ってもらい、日の出から日没まで営業している。約5ヘクタールの園内には「筑波」「利平」など10品種、約2500本がある。「小学生は元気な男の子より、おとなしい女の子の方が腰をすえてたくさん拾う」そうだ。
 栗園は8号園まである。6、7号園の頂上付近に連れて行ってもらった。取材した10月中旬は「銀寄」の最盛期。入園者は竹かごと火バサミを借り、「いが」に気をつけながら、つややかな実を次々に拾っていた(写真2)。
種類によって大きさや丸さ、味にそれぞれ特徴があるが「焼き栗にするのが一番うまい」と加古原さん。「素材がよければ、少しぐらい加工が下手でもおいしいよ」
近くには、県立西はりま天文台がある大撫山(おおなでさん=436メートル)がある。晩秋から冬にかけて、早朝によく見られる「佐用の朝霧」(写真3)は昨年10月撮影)で知られる。県地学会会員の森本實さんによると、前日が晴天で暖かく、夜間の放射冷却で気温差が大きくなった時に発生する。写真撮影のため、姫路をはじめ神戸、大阪からも多くのカメラマンが訪れる。幻想的な光景は早起きして、一度は見ておく値打ちがある。

地図■加古原栗園(0790・84・0717)。今年の営業は10月末日まで。入山料800円(小かご1杯のお土産付き)。持ち帰りもできる▽大撫山=ふもとから天文台までの間に2カ所の展望スポットがある。

※この記事は、朝日新聞読者にお届けしている「あいあいAI 」(播州)に掲載されたものの転載です。

バックナンバーはこちら