更新日:2007年8月22日
Vol.215:光の絵画館とタイガースの神社(西宮市)
写真1 写真2 写真4 地図

画家自ら館をデザイン

写真3

 光を効果的に取り入れた画風から「光の情景画家」と言われる笹倉鉄平さん(52)。その個人ミュージアム「笹倉鉄平ちいさな絵画館」(写真1)を西宮市能登町に訪ねた。古い歴史を誇り、阪神タイガースが必勝祈願をする神社として知られる廣田神社にも立ち寄った。
 絵画館は、阪急西宮北口駅から歩いて15分の閑静な住宅地にあった。白い壁にモスグリーンのパインシャッターという欧風の外観、テラコッタタイルの床などの内装、窓から望める小さな庭まで笹倉さんのデザインで建てられている。
 画家がイメージした空間で、画家自らが企画する展示会を楽しめる。館内はまるで友人の家に招かれたような温かい雰囲気。カウチやテーブルでくつろぎながら約30点の原画を鑑賞できる(写真2)。
 開館したのは今年4月。元々あったギャラリーを、「アットホームな雰囲気でゆっくり原画を見てもらおう、という画家の思いからリニューアルオープンしました」と館長の笹倉正裕さん(写真3右)。鉄平さんの弟だ。「(兄は)いつも絵を描いていたという印象があります。僕はその姿を見るのが好きでした」。副館長は正裕さんの妻・知子さん(同左)。希望すれば、夫妻から鉄平さんの話や作品制作のエピソードなどを聞くこともできる。
 現在は「『ヨーロッパ淡彩スケッチ』展」を開催中(27日まで)。筆者が注目したのは油彩の「ラ・ランス」。柔らかい光に包まれた夜の街の一場面。人々の話し声まで聞こえてくるようだ。時間を忘れて見入ってしまった。
 廣田神社(写真4)は絵画館から北西へ歩いて約30分。厄よけや勝運の御利益があり、阪神タイガース(当時は大阪タイガース)が1936年2月11日の結成以来毎年、必勝祈願している。同神社祢宜(ねぎ)の宮崎浩史さんは「廣田神社で大きな事があると阪神が優勝するんですよ」。61年の本殿、拝殿の改築の翌年にリーグ初優勝、84年の本殿改築の翌年には初の日本一に輝いた。

■笹倉鉄平ちいさな絵画館(0798・75・2401)。
火・水曜と、展示替えの期間は休館。大人300円、小−高生100円。9月6日から10月29日は「『異国なのにどこか懐かしい絵』展」
■廣田神社(0798・74・3489)。

 

※この記事は、朝日新聞読者にお届けしている「あいあいAI 」(播州)に掲載されたものの転載です。

バックナンバーはこちら