更新日:2007年6月6日
Vol.205:麻生山と見野古墳群(姫路市)
写真2 写真3 地図

登山口から25分で絶景

 姫路駅前からバスに揺られて約25分。姫路市四郷町にある麻生山(標高173b)に登った。「播磨小富士」とも呼ばれ、山頂からは播磨平野や播磨灘などの大パノラマを堪能できる。ふもとの見野古墳群へも足を延ばした。
 市営バス四郷公民館前バス停で下車。公民館と四郷小学校の間を進むと登山口がある。少し歩くと左手に堰(せき)、右に迂回(うかい)路があるが直進。すぐに手すりなどがある道になる。笹(ささ)の茂みを抜け、階段状の岩肌にさしかかると、ふもとから吹く風が心地良い。登山口から約15分で東屋(あずまや)のある休憩所に到着。松の緑に囲まれながら昼食にした。北に見える市川など眺めもすばらしい。
 東屋から標識に従い「華厳寺」方面へ。分岐点では左に進み、約10分歩くと旅大師というお地蔵様が迎えてくれる華厳寺に着く(写真1)。役行者をまつる同寺の境内には、30基以上の石仏が並ぶ。建物は、戦後再建されたようだが素朴で暖かみのある寺だった。山頂は華厳寺の目前、境内より少し高い岩盤質の広場だ。 広場に立つと、眺望がぐんと広がる。御旅山、その先の播磨灘、遠くは家島諸島までが見渡せる絶景(写真2)。反対側には姫路の市街地。ゆっくり歩いても登山口から約25分の「お手軽ハイキング」でこの風景。大いに得した気分だ。

 次に向かったのは、四郷公民館から南へ数分の「市立見野の郷 交流館」。見野古墳群の分布地図や古墳内部を模した説明パネルがある常設展示で見野古墳群の予備知識が得られる。入館は無料だ。
 交流館の脇道を緑色のガードレールやフェンスにそって約1分。6−7世紀ごろの見野古墳群(姫路市重要有形文化財指定)に到着。「姫路の石舞台」ともいわれる全長約11メートルの10号墳(写真3)、ひとつの墳丘に二つの石室を持つ「めおとづか」6号墳(写真4)など十数基が散在している。間近に見る巨石は迫力満点。昨夏、姫路市埋蔵文化財センターと立命館大が3号墳と6号墳を約1カ月かけて調査し、耳飾りなどを発掘した(埋蔵物はまだ調査中で公開されていない)。今夏も調査が予定されているので、その際見学するのも面白そうだ。

■四郷公民館、「見野の郷 交流館」へは姫路市営バス「見野古墳群行」で。
■見野の郷 交流館(079・252・6659)

※この記事は、朝日新聞読者にお届けしている「あいあいAI 」(播州)に掲載されたものの転載です。

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