240種3000本の桜がある神河町の「かんざき桜の山 桜華園(おうかえん)」(写真1)は「スニーカーで訪れる、桜の青空博物館」とPRしている。
大嶽山の山あいに広がる同園は15ヘクタール。
「アメリカ」「小松乙女」「松月」「一葉」…。こんなに桜の種類があったのかと驚かされる。
取材したのは3月下旬。満開を迎えている桜(写真2/伊豆多賀白など)もあったが、まだ堅いつぼみも見られた。多くの種類があるので花の咲く時期が異なり9月末から翌年5月まで花見が楽しめるという。
個人的には花に少し葉が混じったころが好き。「河津桜」(写真3)がちょうどその時期だった。
園内の道は緩やかでないので、全体を歩くと3時間ほどかかる。遠くから眺めるのもいいが、足に自信のある人は、じっくり歩いて花の違いを確かめるのもまた楽しい。途中で息子夫婦と来たという大野しんさんに会った。100歳には見えない元気さ。のんびり歩いて回ったそうで「とてもきれいでした。また来ます」。
合併前の1989年(平成元年)、神崎町は町の長期総合計画作りの参考にするため町民アンケートをした。町の9割は山林、その8割は針葉樹の山。回答の多くは「花の咲く山にしよう」。翌年に着工。予算は「ふるさと創生」の1億円があてられた。スタート時の面積は現在の半分弱。客を入れたのは96年からだった。町は管理運営を地元の「桜華園管理組合」(橋尾昂組合長)に委託している。
今年の花の最盛期は4、5割の木が花をつける4月中旬ごろの見込み。15日に「さくらまつり」が開かれる。
桜のオーナー制度(1万円)も設けていて、2000人以上が登録。それぞれの木の前にはオーナーの名前と、銀婚式、誕生記念などと記された標柱を立てている。
駐車場横には、地元の東柏尾地区住民で管理する「桜山観光いちご園」もあり、花見のあと甘くて大きい「宝交早生」を味わうこともできる。
■桜華園(0790・32・2299)。
今年の開園は5月6日まで。入園料は中学生以上200円、小学生100円、駐車料金は乗用車300円。
オフシーズンの問い合わせは、神河町商工観光課(0790・34・0971)。
■桜山観光いちご園(0790・32・2232)。5月上旬まで。1時間食べ放題、持ち帰りなしで大人1200円、小学生1000円、幼稚園以下800円。駐車場は桜華園と共通。