更新日:2007年3月21日
Vol.195:赤穂義士ゆかりの旧街道(相生市〜赤穂市)

住民が道整備し歩く会

 赤穂市高野の田端自治会の住民らが、市内の「高取峠」の旧街道を復元し、その記念に3月11日、ウオーキング大会を開いた。参加者は県内外から680人。筆者も参加して、早春の「歴史街道」を歩いた。
 旧街道は、赤穂藩主・浅野内匠頭が吉良上野介に切りつけたことを知らせる早かごが通ったとされる道。かつては主要道路だったが、1909年に新道(国道250号)が開通してからは廃れていた。

 歴史に残る道をウオーキングコースに整備し、新たな観光スポットにしようと、田端自治会が昨年10月から手入れを始めた。シダなどが生い茂り「どこが道かもわからなくなっていた」約300メートルの区間を歩けるようにした。
 大会のコースはJR西相生駅から旧街道を通り、坂越駅までの約8キロ(写真1/「田端旧街道整備実行委員会」作成のウオーキングマップから)。当日は、西相生駅そばの県立相生産業高を出発。前日の雨でぬかるんだ足もとに注意しながら歩いた。道中、赤穂市内の有志らによるハーモニカ演奏が出迎えてくれた。また、かつてお伊勢参りに向かう人が泊まった「新茶屋」では「桜茶」が、田端集会所付近では豚汁が振る舞われるなど心のこもったもてなしを受けた(写真2)。

 同自治会長の山本薫さん(71)によると、集会所横のお地蔵さんは、現在の丸太橋(写真3)付近に280年ほど前からあった。かつては一帯に追いはぎが出没。人々はこの地蔵に旅の無事を祈ったという。
 そんな歴史に思いをはせながら、ゴールの坂越駅まで、休憩を含め2時間弱。義妹と参加した姫路市の佐藤幸子さん(62)は「きついかと思ったけど、案外スムーズに歩けて楽しかった」。
 田端の義則麻里さん(12)は「たくさんの人に来てもらってうれしかった」。わずか30戸ほどの集落で実現した今回の試み。「赤穂義士ゆかりの旧街道」に新たな1ページが加わった。

問い合わせは、赤穂市企画振興部観光商工課(0791・43・6839)
田端旧街道整備実行委員会(=山本さん/0791・48・7163)。
マップはJR播州赤穂駅2階にある赤穂観光協会などに置いている。

※この記事は、朝日新聞読者にお届けしている「あいあいAI 」(播州)に掲載されたものの転載です。

バックナンバーはこちら