更新日:2007年3月1日
Vol.192:薬草薬樹公園リフレッシュ館(丹波市山南町)
写真1 写真2 写真3 地図

恐竜化石出た薬草の町

 今年の年明け早々、国内最大級の恐竜化石の発見で話題になった丹波市山南町は「漢方の里」「薬草の町」としても知られている。江戸時代にオウレンの栽培が始まり、今もセネガの出荷量は全国シェアの90%を占める。「薬草薬樹公園 リフレッシュ館」(同町和田)は「薬草の町」をPRするためにつくられた。

 公園(写真1/総合学習で訪れた地元和田小の児童らと支配人の藤本幸彦さん)にはドクダミ、ヨモギなど薬草100種、薬に使われるモクレン、クコなど150種の樹木のほか、ハーブも10種栽培されている。それぞれの草木には薬効などの説明書がついている。
 同館自慢の薬草風呂に入ってみた。男湯と女湯にそれぞれ薬草風呂があり、1週間ごとに男女が入れ替わる。取材した2月16日の女湯は地元で採れたトウキを使った「当帰(トウキ)湯」。高血圧、婦人病、しもやけなどに効果があるという。薬のようなにおいに包まれ、最初は少しつらいが20分ほど湯船につかっていると気にならなくなった。同時に額からじんわり汗が出てぽかぽかしてくる。
 体が温まったところで、レストランで「薬膳松花堂弁当」(写真2/1500円。要予約)を味わった。メニューはそれぞれの薬草の効用付き。薬草風呂に加え、体の中が一気に浄化されたような気分になった。

 公園の奥の「丹波市立農産物処理加工及び実習施設」では、薬草染め教室など(要予約)を開いている。薬草染めの特長は「優しい色」と講師の一色貴子さん。薬草で染め、恐竜の模様が入ったハンカチが見本に飾ってあった(写真3)。
 化石が発見された場所までは、車で30分ほど。取材した日、発見現場(写真4/上滝の旧上久下発電所跡付近)には、ロープが張られ、ほとんど見えなかった。それを承知で「雰囲気だけでも味わいたい」と訪れる人が少なくないという。地元に住む堂本弘子さんは「ここで化石が発掘されたのかと思うと感動します。さびれた町が注目されてうれしいです」と話していた。県立人と自然の博物館(三田市)の主導で本格的な発掘が始まっており、このあとなにが出てくるか楽しみだ。

丹波市立薬草薬樹公園 リフレッシュ館(0795・76・2121)。
水曜休み(祝日の場合は翌日)。
入園・入浴セット券(大人700円、中学生以下400円)。
観光の問い合わせは、山南町商工会(0795・77・0022)。

※この記事は、朝日新聞読者にお届けしている「あいあいAI 」(播州)に掲載されたものの転載です。

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