更新日:2007年1月17日
Vol.186:ヤッホの森」で里山散策(たつの市)
写真1写真2 写真3地図

気分爽快 眼下に町並み

  たつの市揖保川町黍田にある里山「ヤッホの森」。黍田富士と金剛山からなるこの森には、5〜7世紀の古墳群もあるという。それにもひかれて登ってみた。
 JR竜野駅の南方に形の良い小山・黍田富士が見える。住宅地を抜け、徒歩約15分で市立神部小学校。その脇を道なりに進むと、どんぐり広場に着く。広場の奥には、町道の拡張に伴い、移されたという横穴式古墳の黍田11号墳石室がある。山上の古墳群を目指して、石室の横からヤッホの森へ。少し行くとアカマツ林。アカマツは乾燥した土壌に生育するという。なるほど石がゴロゴロして湿り気がない。15分歩くと、分岐点。 

 右へ進んで金剛山の亀岩展望台へ。途中、足を止めて黍田富士を眺めると、大蛇のように曲がりくねった登山道がくっきりと浮かび上がっていた(写真1)。そこから5分ほどで山津屋古墳群1号墳、2号墳、3号墳が登場。ここからは道沿いに古墳が点在している。発掘や整備はされておらず、自然な状態で見ることが出来る貴重な場所だ。注意して歩くと、足元に須恵器などのかけらを発見できるかもしれない。ここは古人の眠る場所。静かに通らせてもらった。
 道沿いには、盗掘などで石室の入り口が開いた状態の古墳もある。金剛山古墳群20号墳(写真2)は横穴式石室の内部をのぞくことができる。260メートル先に金剛山古墳群21号墳の亀岩がある。積み上げられた巨石が、亀の姿に似ているため名付けられた。これも横穴式石室の天井石だそうだ。標高200メートルの、瀬戸内海を見渡せる絶好の場所に横たわっている。

 最初の分岐点まで戻って、黍田富士の山頂を目指した。明るい道を約5分登ると、小さな広場に着く。ここにある展望台と幸せの鐘は、「ヤッホの森」として整備された1998年に設置された。展望台からはたつの市や姫路市西部の町並みが一望でき、実に気分爽快(そうかい/写真3)。思わず「ヤッホー」と叫びたくなる。鐘も鳴らしたいが「ふもとの住宅街に迷惑かもしれない」。そう思う人は少し待って。時折、眼下を走る新幹線の音が雷鳴のごとく響き渡るので、そのすきに試してみてみるとよい。
 全行程は約1時間半。

※この記事は、朝日新聞読者にお届けしている「あいあいAI 」(播州)に掲載されたものの転載です。

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