更新日:2006年10月30日
Vol.177:淡路で大人の雰囲気を楽しむ
写真1 写真2 写真3地図

午後遅く夢舞台温室へ

 大阪湾を望む淡路島の東海岸沿い、淡路花博「ジャパンフローラ」の会場だった夢舞台(淡路市)。2000年の博覧会から6年たって、落ち着いたたたずまいを見せている。県立淡路夢舞台温室・奇跡の星の植物館もそのひとつ。午後遅い時間に訪ね、夕暮れが演出する大人の雰囲気を味わってきた。
 多くの生物が暮らす地球は、宇宙の塵(ちり)から偶然生まれた奇跡の星、というのが館名の由来。植物を通じて自然・生命を育む地球の素晴らしさに気づいて欲しいとの願いも込められている。

 幅20メートル、奥行き100メートルの2つの直方体を斜めにクロスさせた形の建物は3階建て。安藤忠雄氏が設計した。
 「海から地上への生命の進化」をコンセプトにしたモニュメントを見ながら3階へ。バルコニー状の通路から、館内を見渡せる。鉄、ガラス、コンクリートの人工物と植物の取り合わせが面白く(写真1)、ガラス越しに海も望めて開放感いっぱいだ。
 館内は6つの展示室と特別展示室、アトリウムの8区画で構成。第1展示室から順に、少しずつ下りながら見学する。展示室1「プランツギャラリー」は、乾いた土地で生きる多肉植物とオブジェで構成されたドライガーデン。人が作ったモノの形は、自然の中から発見したデザインに基づいていることに気付いてもらいたいという(写真2)。

 和の庭造りなどを提案するのは、展示室3「花と緑のある暮らし」。瓦など身近な材料で、家庭でも出来そうな緑化技法を紹介している。展示室5「フラワーショースペース」は館内最大の1000平方メートル。1年間を通して色々な催しが開かれる。11月12日までは「秋色ガーデンショー アートと伝統と花のコラボレーション」。同植物館プロデューサー・辻本智子さんが配置した植物と、芸術家2人のオブジェなどが空間を演出。まるで不思議の国のアリスの世界だ(写真3)。

 太陽が傾いて薄暗くなり、高さ17mの天井ガラスから夜空が見えてくると、ファンタスティックな大人の雰囲気に。カップル客が多いというのも納得できる。
 JR舞子駅で降り、高速舞子から高速バスを利用すると、淡路夢舞台までは片道500円。

メモ:県立淡路夢舞台温室・奇跡の星の植物館(0799・74・1200)の入館料は大人600円、高校生360円、中学生300円、小学生180円。午前10時−午後6時(入場は午後5時半まで)。毎月第2木曜休館。

※この記事は、朝日新聞読者にお届けしている「あいあいAI 」(播州)に掲載されたものの転載です。

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